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「整理・整頓・清掃・清潔・躾」
で質の高い会社をつくろう!
「整理・整頓・清掃・清潔・躾」こんな言葉を耳にしたことがあると思います。仕事をする上でもっとも大切な事柄であり、同時に、仕事をスムーズに進めていく上での基本中の基本となるものです。「5S」と一般的に呼ばれ、業績を向上させている企業では、日常の仕事の基本として実行されています。
今月号より、この「5S」について、その内容、なぜ必要なのか?具体的にどうすればよいのか?等について考えていきたいと思います。みなさんの会社でもぜひ役立てていただければ幸いです。
<些細なミスが大事故に!>
ある航空機事故の原因と思われる記事が新聞に載っていました。定期の分解整備の際に、ワッシャーを付け忘れ、作業後の点検でも漏らしてしまったというものでした。決められた手順に基づいて作業を行っていれば起こりえない事だったそうです。また、作業後の点検は別の作業員が行うことになっており、これもチェックシートに基づいて行っているので本来は起こりえないミスと書かれていました。
ヒューマンエラー、うっかりミスなどと良く言われます。決められたことを決められたとおりにやっていれば、ミスは起こらないものですが、疲れていたり、悩みを抱えていたり、仕事上のストレスがたまっていたり、さまざまに条件が変化する中で、人間だからこそこうしたミスを起こしてしまうのかもしれません。
<FAX1本で取引停止になった話>
ある印刷会社でこんなことが起きました。印刷物の校正結果をお客様からFAXで連絡をもらうことになっていたのですが、届いたFAXを機器から取り出した者がFAX機器の横の棚に置き忘れ、そこに置いたことも忘れてしまいました。翌日、担当者がお客様にFAXが届いていないと連絡したところ、「昨日送ったはず」と言われたものの、自分の机になく、社内の誰も受け取っていないと確認していたので、担当者はその場で「間違いなく届いていない」とがんばってしまったのです。お客様の方は仕方なく丸一日かけて校正をやり直したとのことでした。ところが、後日お客様からの要請でFAX機器を確認したところ着信記録があり、再度探したところ棚に置き忘れていた用紙を発見。お客様の怒りは想像に難くなく、その後の取引を停止されてしまったとの事です。
<5Sの意味>
机の上やロッカーの中、また、工場内が清掃されず汚い状態になっており、書類や工具なども整理・整頓されておらず、何がどこにあるかわからない状態では効率も悪く、いい仕事はできません。
「5S」は、仕事を合理的に進める上で非常に大切なものですが、それにとどまらず、前段でお話した航空機事故やFAXの話のように、決められたことを決められたとおり実行できない会社は、つまらない些細なミスの積み重ねで、重大な事故や損失を発生させてしまうものなのです。こうした事故や損失を防ぐためには、日常の仕事を決められたとおりに実行できる体質を会社の中に作り上げていくこと、そのためには全社員が「5S」を身につけることが、出発点なのです。
<頭の整理も5Sで>
仕事を多く抱えてしまうと誰しもパニックになり混乱してしまうものです。
午後6時を回り、今日中に終えなければならない仕事を前にあせっているとき、お客様からの電話で新たな依頼があり、それをメモする暇もないうちに工場からトラブル発生の連絡…。お客様からの要件を忘れてしまうかもしれません。みなさんもこんな経験ありませんか?
まずは、毎日の仕事の前に、今日中に処理しなければならない仕事に順位を付けて一日のスケジュールを立ててください。翌日以降に回せるものは、いつ行うのかの予定を立ててください。今日中に行わなければならないものでも、どうしても一人ではやりきれないものにつていては、他の人(上司や部下、同僚)に依頼するか、お客様に予定の変更をお願いするか、いずれにしても何らかの手を打って乗り切らなければなりません。パニックや混乱するのを防ぐには、自分の能力と仕事量を調整し、仕事に余裕を持たせることが肝心です。
実はこれこそが、自分の仕事の「5S」なのです。一日の仕事、一週間の仕事、一ヶ月の仕事を「整理・整頓」することによって仕事がスムーズに進むようになります。そして、そのことによって社員の頭の中も「整理・整頓」され、効率的に質の高い仕事ができるようになってくるのです。
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